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EIATパネルディスカッション

テーマ 「日本的経営は崩壊するか」
パネリスト 金沢学院大学経営情報学部 教授 酒田 哲氏
トータルキャリアネットワーク・ブルー代表 重原 千賀子氏
コーディネーター (社)富山県電子電機工業会副会長 木村ひとし氏
日時 平成11年7月23日(金)15:00~17:00
会場 第一ホテル(富山県富山市)
主催 (社)富山県電子電機工業会


パネリスト
木村ひとし

かつて,世界から畏敬の念を持って注目されていた「日本的経営」が,バブルの崩壊以後低迷を続け,グローバル化の進展とも絡んで混迷を深めているように思われることから,「日本的経営は崩壊するか?」というテーマを選んで,2人のパネリストとコーディネーターが会場の参加者を交えて討議を行った.

初めに木村氏が,
「グローバル・スタンダードという和製英語に象徴されるように,今,世界的な視野で,特に好調を続けているアメリカとの比較で,日本の企業経営の在り方が討議されている.大きなテーマで難しい問題を含んでいるが,あまりこだわらずに自由に意見を交わしていただきたい.」と挨拶し,次いで,二人のパネリストから,それぞれスピーチを聴き,ディスカッションに入った.

重原氏 「アメリカと比較して,日本的経営を全て悪いと決めつけるのではなく,伝統的な企業風土で良いものもあり,それは進化させていきたい.年功序列や終身雇用も悪い処ばかりではない.これまでの企業と従業員の信頼感や意気に感じるいわば情緒的心理関係がプラス面で大きかったことは言えると思う.ただし,変化への対応や進化は考えていかなければならない問題.
主体性・創造性・仕事のOSが日本的経営を進化させるキーワードであろう.」

酒田氏 「日本企業が,不透明・不安定の中にあって,アメリカを見習い,アメリカ的標準を参考にするのは,指針・指標を考える上で,正しいと思う.歴史的に見てもそうであったし,現在のアメリカの繁栄を見ても然りである.しかし,世界のフロントランナーになった今,日本はそれだけではなく,自らその企画経営や経済の在り方について,考える時期が来たのではないか.
設備,債務,雇用の3つの過剰をどうするのか.企業としてビジョンを示さなければならない.それには,企業は誰のものか.また,年功序列,終身雇用,企業内組合などの制度が続いてきた経営環境について再考し,制度とともにその中身を問題にすべきである.」

その後,会場からも活発な質疑や意見が出され,パネリストの応答や補足意見の説明などが行われた.

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重原氏 「年功序列は男性がつくり上げた社会の価値観で,これが邪魔をしている.女性の思考は柔軟.それを有効に使いこなしていくことも,道を開くカギであろう.」

酒田氏 「企業システムの3つの要素
1. 企業の概念
2. シェアリングの概念
3. 市場の概念をしっかりと据え,環境に応じて対応を変えていくことが必要」

終わりに,木村氏が「今,世界で起きているいろいろな変化の震源地はアメリカであり,その根本にあるのは情報革命である.これは,日本にもその内渡って来るであろうし,世界的にも大きな影響が出て来るであろう.これに対して日本企業は,どう対応していったらいいのか,今まさにこれが問われているのだと思う.」
とまとめて,パネルディスカッションを締めくくった.

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