HOME > 社長室 > 東京京浜ロータリークラブ例会卓話「第14回木村準コンフィデンシャルレポート:日本周辺が大きくかわった」

東京京浜ロータリークラブ例会卓話

テーマ 「第14回 木村準コンフィデンシャルレポート:日本周辺が大きくかわった」
日時 2011年09月06日
会場 グランドプリンスホテル高輪


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卓話の要約

<アメリカは何故全力を挙げて日本を助けたのか>

2011年3月11日、三陸沖で大地震が発生し、巨大な津波による災害が明らかになると同時に、太平洋のアメリカ軍は最大限の警戒態勢に入った。ハワイのヒッカム基地に作られている太平洋戦略センターでは、一階と地下室に並べられた数百台のコンピュータが太平洋地域のあらゆる空軍基地に直結されて、データーが往復し始めた。

出動命令を受けた米海軍空母ロナルドレーガンと13隻の艦隊は2日後の3月13日には仙台沖に到着し、即座に救援活動を開始した。

空母ロナルド・レーガンのタスクフォースが開始したのは、救援活動だけではなかった。仙台沖に到着すると同時に、艦載機スーパーホーネットの出撃体制を整え、日本列島北部、北朝鮮から中国、ロシアにかけての軍事防衛体制をすばやく整えた。

3月21日、日本のマスコミは米空母が横須賀基地を出港するのを報道した。マスコミの中には、「福島原発の最悪の事態を避けて空母が日本を離れた」と報道したのもいた。この報道を聞いた多くの日本人は「救援活動を行っていた空母が日本を離れた」と錯覚した。実は日本を離れたのは空母ロナルド・レーガンではなかった。もう一隻の空母ジョージ・ワシントンだった。実は日本周辺は空母2隻体制となっていたのだった。

空母ジョージワシントンとその艦隊は決して福島原発を避けて日本を離れたのではなかった。実は東シナ海に向かったのだった。艦隊は東シナ海、長崎沖、尖閣列島近くで、大規模な軍事演習を開始した。

二つの機動艦隊が北は仙台湾、西は長崎沖で実戦に近い展開をとったのだった。

米軍のこのような動きは中国軍の動きを警戒してのものだった。その背景には、中国軍の新しい衛星システムと、ミサイル攻撃態勢の構築がある。

<日本周辺が大きく変わった>

中国は指導者の交代を控え、国内政治状況がめまぐるしく変化してきている。中東のジャスミン革命の影響で、民主化要求も潜在的な不安定要素になっている。また人民解放軍の影響力の増大も注目すべきである。

北朝鮮は後継者の実権掌握過程に入っているが、急速な交代で混乱は避けられない。そのことに関連あるのか、相変わらずの瀬戸際外交で、哨戒艦撃沈、延坪島砲撃についで新たな核実験が懸念されている。

なんといっても日本周辺の一番大きな出来事は中国人民解放軍の軍事力の増大だ。J20ステルス戦闘機が試験飛行し、空母が試験航行して、日本のマスコミが報道すれば、尖閣事件以来高揚している日本人のナショナリズムと危機感は揺さぶられる。しかし国際政治は冷静に対応しないと道を間違える。結論から言えば、中国の軍備は現時点でいえば、そんなに危険なものではない。ただし核ミサイルは話が違う。

中国は南シナ海から東シナ海、それに西太平洋に至る地域を監視するためのスパイ衛星を多数打ち上げ、同時に通信衛星を打ち上げた。これにより中国は様々な新しい軍事行動を行う能力を持った。

このような衛星システムの構築と同時に、衛星システムを利用して攻撃するミサイルDF21Dを多数東シナ海沿岸に実戦配備し、更にDF16と呼ばれる最新型の攻撃ミサイルも配備し始めている。これらのミサイルは、グアムも含めアジア各地を正確に攻撃する能力をもっている。勿論東京も射程にはいり、中国は日本をミサイル攻撃する完全な能力を持ったことになる。その数は数百発と言われている。