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東京みなとロータリークラブ例会卓話

テーマ 「続・ロボット開発最前線」
日時 2011年4月26日
会場 東京プリンスホテル


卓話の要約

みなとロータリークラブでは、聞きたい講師を会員のアンケート調査したところ、あまたいる講師リストの中で私がトップに選ばれたそうで、正直素直に喜んでいます。

<福島原発に無人ロボット>

* 東京電力は福島第一原発3号機の原子炉建屋に無人ロボットを入れて調査を行った。
* 先月14日に水素爆発が起きた3号機は放射線量が非常に高いことが予想されるため、誰も近寄ることができず、中の様子がわかっていない。東京電力では、ロボットを使って放射線量や温度、酸素の濃度などを計測することにしている。
* 調査に使われているのは、アメリカ、アイロボット社製の無人ロボットで、無線操縦によって原子炉建屋の扉の開閉もできるということだ。
福島原発に無人ロボット

<アイロボット社>

* アイロボット社は、マサチューセッツ工科大学のMIT人工知能研究所で働いていた、ロドニー・ブルックス、Colin Angle、Helen Greiner の3人が設立した会社である。ロドニー・ブルックスは現在、MITコンピュータ科学・人工知能研究所の所長を務めている。
* アイロボット社は、軍事用、業務用、家庭用のロボットを設計開発する企業。売上の中心は軍事用ロボットである。自律型家庭用掃除機ルンバや全自動フローリング洗浄掃除機スクーバで知られている。今回福島原発で使用されたのはまた、軍事用ロボット「パックボット」で、偵察、爆発物処理に軍やSWATで使用されている。

<超小型無人機>

* また、共同通信の報道によると、米国政府はこのほど、日本政府に対して、福島第一原発4号機の監視に、ビール樽型の超小型無人機(MAV)『RQ-16 T-Hawk』を利用することを提案したという。
* RQ-16 T-Hawkは英Honeywell社製で、小型なうえに軽量(重量約7.7キログラム)だ。ガソリン駆動のダクテッドファンを利用してホバリングし、高度7000フィートまで上昇できる。

<無人飛行機>

* 米軍は大気収集用の有人偵察機WC-135をネブラスカから移動、福島原発上空で放射性粒子の収集、観測を行った。
* また、米軍はグアムを基地とする無人偵察機グローバルホークを原発の真上を飛行させて、原子炉内部の温度分布や放射線量の測定を行っている。米国防総省は日本の防衛省にこの情報を提供すると同時に、米側独自で情報分析し、日本より早く、原子炉内の危機的状況を把握していた。
* 米軍はプレデターという無人偵察機も所有しているが、これは、偵察だけでなくミサイルや精密誘導爆弾で攻撃できる無人機で、アフガニスタンで多く実働し多大な戦果をあげているが、誤爆により民間人の死者も出している。

<武装歩兵ロボット>

* 日本では産業用から、家庭等でのサービスロボットへの移行が活発であるが、米国では産業用から軍事用への移行の試みが活発に行われている。
* フォスターミラー社はロボットにM249機関銃を装備した、武装ロボット「スウォーズ」を開発、米軍は2007年にイラクで実戦配備した。バズーカ砲を装備した武装ロボットも開発されている。
武装歩兵ロボット

<次世代戦闘システム>

* 米国ゼネラルダイナミック社は無人飛行機や軍用ロボットを複数同時に制御する装甲車を開発している。装甲車のコントロールパネルでは複数のロボットをタッチパネルで呼び出し、遠隔操作できる。これは究極の戦闘システムと言える。
次世代戦闘システム