HOME > 社長室 > 東京京浜ロータリークラブ例会卓話「第12回木村準コンフィデンシャルレポート:100年に1度の危機」

東京京浜ロータリークラブ例会卓話

テーマ 「第12回 木村準コンフィデンシャルレポート」
日時 2010年01月26日
会場 グランドプリンスホテル高輪


卓話の要約

<100年に一度の危機>

* 1995年に就任したルービン財務長官は、ドル高誘導政策を展開した。その結果、世界から大量のマネーが米国に流入した。このマネーの大量流入が危機の火種になった。
* FRB議長グリーンスパンは2001年ごろから低金利政策を維持してきた。2004年に金利を上げて過熱した経済に対応しようとしたが、時はすでに遅すぎた。金融市場にはすでに100兆ドルを超える資金が溢れ、通常の金融政策では効かなくなってしまった。

<マネー資本主義>

* 「100年に一度の危機」を起こした犯人は、ドル高と低金利政策によって引き起こされたマネーの極度の膨張であった。
* 1990年に世界のマネーはGDPの総額の1.7倍であった、2006年には、3.2倍の1京6000兆円に膨張した。
* 旺盛な米国の購買力は世界中から商品を買い集め、米国は大量のドルを印刷して、その支払いにふりむけた。しかし大量のドルは米国に逆流し、米国国債を買ったり、米国内の投資銀行に入ったりした。投資銀行に入ったドルは世界中の投資に向かった。また、投資銀行は金融工学を駆使して様々な金融商品を大量に世界中に売りつけた。
* 何故ドルは米国に逆流するのだろうか?それは巨大で高度な金融システムが米国に存在しているからに他ならない。その金融システムは、優秀な頭脳と高度なコンピュータシステムに支えられている。
* 100年に一度の危機とは、一体何だったか?その根底にあるのは「金融のIT化」であろう。「金融のIT化」が全く様相を異にする世界経済を作り出し、変化させていく。不安定な市場を作り出し、大きなバブルが極めて起こりやすい状況を作り出している。しかも「金融の IT化」は、集積回路の集積度の向上に引きずられ、日々進歩しているのだ。

<新たな潮流>

* 「世界潮流の底流の一つは、「金融システムの高度なIT化」であり。もう一つは中国を中心とする新興国の急速な工業化である。
* 脱工業化に向かった欧米は高度な金融を経済の柱としている。一旦崩壊した金融もすばやく再編成して、すでに大きな利益をだしているところもある。
* 金融の苦手な日本は、新興国と欧米の谷間に挟まれ苦しい立場であるが、数々の技術革新を束ねた高度な工業化で対応する。今、新たな技術革新のうねりが始まっている。

<技術革新の潮流>

* 「今後成長が期待される技術革新は、次のようなものである。
* 自動車革命、超高機能家電、ロボット、環境技術、鉄鋼と電力の省エネ、風力、太陽光、スマートグリッド、原子力発電、新幹線、鉄道、原子力発電、地デジ技術、淡水化技術、航空宇宙技術。