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井波・庄川、南砺ロータリークラブ合同例会卓話

テーマ 「北朝鮮コンフィデンシャルレポート」
日時 2009年09月15日
会場 桜が池クワガーデン


卓話の要約

<側近と親族の暗闘>

* クリントン訪朝の裏話:拘束された二人の女性記者は、中国の諜報機関の罠にかけられた。
* 二人の記者は、中国で脱北者の支援をしていた。中国と北朝鮮の諜報機関は二人を中朝国境に誘き出して拘束した。二人の供述により、中国内の脱北支援組織は壊滅した。
* 金正日の健康について:6月には「再び倒れた」とか、膵臓癌の情報も飛び交ったが、韓国政府当局者はクリントン訪朝を踏まえて「会談と夕食会を合わせて数時間公務を実行している。健康をある程度維持しているのだろう」と語った。
* 金正日の長男、金正男が「クリントンと会った金正日は影武者」と言った、という情報が流れている。
* テポドン2の発射後の最高人民会議で、三男、金正雲が人民会議議員に就任の憶測が流れたが、実際にはそれは起きなかった。
* しかし、北朝鮮専門家がびっくりするような事が起こった。最高人民会議で憲法を改正し、国防委員会が、「政府、党、軍を指導する」全権を掌握した。これは党中央委員会から国防委員会への権力移動でクーデターが起こったといえる。
* 憲法改正と同時に国防委員会委員の変更も発表された。これも驚くものだった。金正日の妹婿の張成沢党行政部長が委員会入りし、新任5名の委員も張成沢人脈の人選だった。
* 金正日の側近や親族の暗闘はすさまじいものがある。三男金正雲を担いでいるのは、軍の実力者と言われているが、後継者をめぐって、暗闘が激しさを増している。
* 北朝鮮の政治を動かす実力者は、金正日を除いて5人いる。北朝鮮5人衆とは、まず、親族の張成沢党行政部長、そして、党の実力者、李済剛副部長、李在一副部長、そして軍の実力者、玄哲海大将、李明秀大将である。彼らの暗闘は、金正日以後の北朝鮮をどこへ導こうとしているのだろうか?

<核の脅威>

* 4月5日のテポドン2の打ち上げは、一段と二段ロケットの推進が目的で、三段目はダミィで人工衛星も何も積んでいなかった。その意味では成功だった。三段目ロケットを追加すれば、ハワイに間違いなく到達する。
* 5月25日の核実験は、広島投下爆弾の三分一、5ktの火力で爆発し、見事成功した。
* 3月11日「北朝鮮が小型核弾頭の開発に成功した可能性がある」と米国防情報局のメープルズ局長が上院軍事委員会に報告した。
* 日本に照準を合わせているのは、ノドンミサイルで、北朝鮮は100から300発保有している。
* シャープ在韓米軍司令官は議会証言で、グアム、アラスカも射程距離に置く新型ミサイルを北朝鮮が実戦配備したことを証言した。
* 日本が核保有して、北朝鮮の核の脅威に対抗するという、「核保有論」は世論の支持を受けがたい。田母神元航空幕僚長も選択肢の一つとして述べているに過ぎない。
* もうひとつの対抗策は、敵地攻撃である。次世代戦闘機の導入は、敵地攻撃を考慮して検討されるべきである。
* 自衛隊の現有戦闘機F15は敵地攻撃能力を持たないが、現有支援戦闘機のF2は北朝鮮への敵地攻撃能力を持つ。
* 北朝鮮は2010年までに強勢大国になることを国家目標としている。強勢大国の具体的な意味は「ワシントンを核攻撃する能力を北朝鮮が獲得すること」である。