HOME > 社長室 > 東京京浜ロータリークラブ例会卓話「第9回木村準コンフィデンシャルレポート:米大統領選の行方」

東京京浜ロータリークラブ例会卓話

テーマ 「第9回木村準コンフィデンシャルレポート:米大統領選の行方」
日時 2007年06月12日
会場 高輪プリンスホテル


卓話の要約

<加熱する選挙運動>

 来年11月の大統領選挙までまだ1年半もありますが、今度の大統領選挙はすでに異常なまでに過熱しています。来年2月5 日には、共和と民主合わせて31の州で予備選挙が行われるため、いつもの大統領選より早く民主、共和の大統領候補が決まります。米国の大統領選挙では51 の州とワシントンDCに、それぞれ振り分けられた選挙人の過半数を獲得すれば大統領候補に選ばれます。共和党の場合51の州と首都ワシントン合わせて 2517人の選挙人が決められており、予備選挙で過半数の1259人を獲得しなければなりません。民主党の場合は、選挙人総数4361人で、過半数は 2181人以上となります。これまでは1月の初めから夏まで、だらだらと数ヶ月にわたって、予備選挙が続きましたが、今回2008年は2月5日でほとんど結果が出ます。レースは序盤戦を終え、第一コーナーを曲がったあたりですが、両党とも全候補者が参加する2回の公開討論会をすでに終え、運動に拍車がかかっています。

<急台頭、共和:ジュリアーニ、民主:オバマ>

 全候補者が揃うのは秋ごろになりそうですが、現在民主党8人、共和党10人の予備選候補者が名乗りを上げています。その中で先頭集団を形成しているのは、民主党、ヒラリー・クリントン上院議員、オバマ上院議員、エドワーズ元上院議員で、共和党、ジュリアーニ前ニューヨーク市長、マケイン上院議員、ロムニー前マサチューセッツ州知事の6人です。選挙戦スタート時、共和党は混戦模様の中で、マケイン上院議員が一歩リードしていました。また民主党はヒラリー・クリントンがダントツのリードをしていました。現在の状況は多少違ってきています。共和党では、ジュリアーニが大票田のテキサス州で、圧倒的な資金を集め、優位に立ちました。民主党では、オバマ上院議員が急台頭し、ヒラリー・クリントンを抜いたという世論調査もあります。

<予想:ジュリアーニ大統領>

 現在の段階では誰も予測できるとは思いませんが、あえて予測してみますと、共和党はジュリアーニ前ニューヨーク市長、民主党はヒラリー・クリントン上院議員でしょう。それでは、来年11月の大統領選挙ではどちらが勝つでしょうか?私はジュリアーニの勝利を予想します。

<初めての女性大統領候補>

 ヒラリー・クリントン上院議員はいわば国民的指導者の地位を獲得しつつあります。全国民の40%の民主党員の票に加え浮動票も集められそうな力があります。しかし、民主党の主流である、リベラル派は、ヒラリー上院議員が、ブシュ大統領のイラク戦争に積極的に賛成した事を、強く批判しています。この難問を潜り抜けて、民主党の指名を受けることができるならば、初めての女性大統領候補という目新しさもあって、ヒラリーが勝つ可能性も十分あります。

<ジュリアーニならテロを未然に防いでくれる!>

 ジュリアーニは積極財政のレーガノミックスを引き継いで、減税も熱心で、特にキャピタルゲイン減税を強く主張しています。それにもまして、多くの支持を得られるのは、8年間のニューヨーク市長在任中、治安と財政を著しく好転させた、行政手腕です。ジュリアーニならば、例えテロが再度米国で起こっても、適切に対応するし、その予防も適切に行ってくれるだろう、という安心感が支持の大きな根拠です。しかし、人口中絶、同姓婚、銃規制では、共和党の主流からは、リベラルすぎるという批判を受けています。共和党の支持者は30%前後で、30%前後の無党派や民主党の保守層を取り込まなければ大統領になれません。ジュリアーニが共和党のリベラルという立場をうまく利用して、無党派、民主保守派を取り込めば、クリントンを破り大統領になれるでしょう。 ・・・・しかし、この時点で予想するには、まだ早すぎます!