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2007年 新春インタビュー 木村社長に聞く


<経済動向>
GDPの推移

日本経済も世界経済も好調に推移していますが・・・

社長 企業の好調が持続、家計に波及すればさらにいい感じになります。気がつけば、「いざなぎ景気」を超えていました。米国、アジア、ヨーロッパも好調です

今後の波乱要因は?

社長 米国経済の失速が第一番ですが、私は中国バブルの問題を伏兵として揚げます。中国の不動産市場は加熱しきっています。中国政府は引き締め政策を打ち出していますが、北京オリンピックや上海万博を控えて、バブルの火を収めるのは難しい様です。崩壊のカウントダウンが始まっているかもしれません。

<日本の復活>
世界一の技術大国へ

日本経済は自律回復の道を歩み、失われた十年を取り戻しつつあるように見えますが・・・

社長 日本経済の回復は全く民間企業の涙ぐましい努力によるものです。リストラにより体質改善した日本の企業は、開発技術、生産技術を確立し、強い製品競争力を築き上げました。日本の輸出の顕著な傾向は資本財、生産財に傾いていることです。中国を含むアジア諸国は、日本の生産機械と材料を輸入して、消費財を生産し、高成長を達成しています。米国の自動車産業もロボット、計測機械やプレス機を日本からの輸入しなければ、立ちゆきません。

斜陽産業と言われていた、重厚長大が好調ですが・・・

重厚長大の復活
社長 軽薄短小は一部の勝ち組と多くの負け組に分かれ、商品のモデルチェンジが頻繁で、ついていけない企業は、みんな負け組です。それに比べ、重厚長大はあまりモデルチェンジが要らないし、勝ち負けが、峻別されません。

ロボットやプレス機以外に、NC工作機も全世界が日本製を使っています。原子力発電所の建造も日本がノウハウを握っています。どうしてこういう事になりましたか?

社長 斜陽産業が生き残りを掛けて、技術開発に血道を上げた結果です。逆境をバネに復活しました。

<失敗の本質>
失敗の本質

重厚長大の成功の本質は、技術開発努力ですか?

社長 「失敗の本質」という言葉があります。バブル崩壊後に出された本のタイトルで、旧日本軍の作戦の失敗を研究した本です。旧日本軍の「失敗の本質」は「硬直化した組織」、「空気で行動する」とか「戦略的思考の欠如」と言われ、日本の企業にも共通した欠陥があるといわれました。この本を評して、「失敗の本質」は「機能集団の共同体化」だと、ある学者が述べました。

本来「国を守る」という機能を担った国軍が、共同体になってしまったら、国家の為に戦うはずが、国軍の利益のために戦うという事になりますが・・・

社長 それが、「二重規範」という事です。

日本の企業も共同体化していますが、しかし、これは、今みれば、実は成功していますが・・・

社長 なんで軍隊は失敗で、企業は成功なのか?私は、自由市場に存在する企業には、「神の見えざる手」が働いているからだと思っています。必死になって逆境に立ち向かっていく「運命共同体」こそ、摩訶不思議、「成功の本質」なのです。

摩訶不思「成功の本質」