HOME > 社長室 > 南砺ロータリークラブ例会卓話 「北朝鮮コンフィデンシャルレポート・哨戒艦沈没事件とその背景」

南砺ロータリークラブ例会卓話

テーマ 「第8回木村準コンフィデンシャルレポート:北東アジア情勢」
日時 2016年05月24日
会場 南砺ロータリークラブ例会


卓話の要約

<米国とロシアの動向:日本の安全保障に大きな影響を与える>

米国の大統領選挙は、上げ潮のトランプ対集金力のクリントンの対決となるが、現時点では甲乙つけがたい。クリントンの集金力は意外に見落とされている事であるが、本選挙となれば金にものを言わせ物量作戦で集票するであろう。しかし勢いはトランプ側が圧倒している。
トランプは日本と韓国の核武装を容認する発言をしたが、後に撤回した。もしトランプが大統領となったら、結局日米関係どうなるのか、まだ闇の中であるが、大きく変化するのは確かだ。
ロシアは北朝鮮と密接な関係に入っている。食料も油もロシアは援助しているであろう。
ロシアはアセアン諸国とも関係を築いている。日露関係も含めて、ロシアから目を離せない。

<北朝鮮:36年ぶりの労働党大会:大幅な世代交代はなかった。>

普段スーツ姿であっても、党大会には通常は、党服(人民服)に着替えて出てくるのが本来はあるべき姿だ。しかし、金第一書記の場合は逆パターンだ。党大会でのスーツ姿は誰もが予想してなかっただけにその意外性が関心の的となっている。
政治局常務委員(5人)は党委員長の金正恩、最高人民会議常任委員長の金永南、軍総政治局長の黄炳誓の固定メンバーに加え、総理の朴奉柱と政治・思想担当の崔龍海が加わって、元の5人制に戻った。(崔氏は2012年4月の党代表者会で常務委員に選出され、2015年2月に解任されているので復帰したことになる)

<北朝鮮:対日攻撃用弾道ミサイルを200~300基程度保有>

北朝鮮が日本をミサイル攻撃する場合に用いられる弾道ミサイルは、スカッド-Cを改良したスカッド-Dとノドンならびにノドン-2である。
最大射程距離が700キロメートルのスカッド-Dの場合、岡山県から長崎県にいたる中国地方と九州北部が攻撃圏に入る。
最大射程距離が1300~1500キロメートルのノドン、ノドン-2ならば、日本全土が攻撃可能だ。 朝鮮人民軍は、それらの対日攻撃用弾道ミサイルを300基程度保有しており、地上移動式発射装置(TEL)もスカッド用、ノドン用それぞれ50両以上は保有している。 北朝鮮は少なくとも100発の各種弾道ミサイルを日本に対して連射できる攻撃能力を保有していることになる。

<中国:抗日戦争勝利70周年 軍事パレード:未公開ミサイル次々登場2015/09/03>

グアムを射程に収めるとされる短距離弾道ミサイルDF-16(東風16、核弾頭搭載可能)。
西大西洋展開の米空母を狙う、射程約1500キロとされる準中距離弾道ミサイルDF-21D。
巡航ミサイルDH-10A。
DF-21を発展させた射程3500キロの中距離弾道ミサイルDF-26(東風26)。
核弾頭が搭載可能な新型の大陸間弾道ミサイルDF-5B(東風5B)と、移動式の大陸間弾道ミサイルDF-31A(東風31A)。

<中国:東海10型(DH-10)巡航ミサイル:数百基保有:日本は防衛できない>

人民解放軍は、弾道ミサイルに加えて長距離巡航ミサイルの開発と大量生産に力を注いでいる。
とりわけ、日本攻撃用の長距離巡航ミサイルは次から次へと誕生しており、人民解放軍ロケット軍は地上移動式発射装置(TEL)から発射して日本全域を攻撃できる東海10型(DH-10)巡航ミサイルを数百基と、TEL(1両から3基のDH-10を発射)を少なくとも100両以上は保有している。
巡航ミサイルに対応する日本ミサイル防衛はまったくなされていない。正確な照準を有する、巡航ミサイルに原発等の施設がねらわれれば、日本はひとたまりもない。