HOME > 社長室 > 東京京浜ロータリークラブ例会卓話「ユビキタス社会がやってくる」

東京京浜ロータリークラブ例会卓話

テーマ 「ユビキタス社会がやってくる」――21C Future Technology――
日時 2001年5月22日
会場 高輪プリンスホテル


TOP-P

卓話の要約

<ユビキタス社会>

 ユビキタス社会」とは、いつでもどこでも、そして誰でもが、情報ネットワークにアクセスできる社会の事です。ということは、世の中にセンサーやコンピュータや入出力端末がふんだんに存在する、と言う事を意味しています。本来「ユビキタス」は「神が同時にいたるところに存在する」事だそうです。短く言って「偏在と自律」と言う人もいます。私は「自律した人工頭脳(=神)が偏在する」と理解しています。しかも「偏在と自律」が発展すれば、人工頭脳の「自己増殖と進化」になるのでは、というのが私の考えです。21世紀にドラスチックに発達する未来技術はITだけではありません。マイクロエレクトロニクス、ナノテクノロジー、ライフサイエンス、ロボティックス、エネルギー・環境、材料、宇宙航空…様々な技術がお互いに相乗効果を与えながら、加速度的に発展していく事でしょう。私はこれらの技術の発展が、ある一つの方向に収斂していく様に思えてなりません。それは、人工頭脳の偏在、自律、自己増殖そして、進化という方向です。歴史の必然というか、神による摂理というか、人類は否応無く、この流れに呑み込まれていく事でしょう。

<何故未来はわれわれを必要としないのか?>

 昨年3月、サンマイクロテクノロジー社共同創立者のビル・ジョイは、雑誌「ワイヤード」に長文のエッセイを発表しました。このエッセイは大きな反響をうみ、米国主要紙やテレビが大きく取り上げました。英国タイムズ紙は、「アインシュタインのルーズベルト大統領への手紙に匹敵する」と論評しました。エッセイでビル・ジョイは次のように述べています。

・ 遺伝子工学、ナノテクノロジー、ロボット工学は人類を滅亡の脅威にさらそうとしている。
・ 自己増殖力を持つ人工病原体は白死病を生み出す。
・ 自己増殖力と意識をもつロボットに人間は取って代わられる。

ワイヤード7月号は反響特集を組みました。以下のような意見が載せられました。

楽観論: 技術の問題は技術が解決してくれる
楽観論: 人間性は最終的にはプラスに働く
悲観論: 遺伝子工学はプルトニウム同様の管理が必要
悲観論: パンドラの箱はもう開けられた。もはや手遅れである

さあ皆さんはどう思われるでしょうか? 楽観論でしょうか? 悲観論でしょうか?