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東京京浜ロータリークラブ例会卓話

テーマ 「IT革命の行方」
日時 2000年5月16日
会場 高輪プリンスホテル


京浜ロータリークラブ例会卓話

卓話の要約

 今日は、IT革命について、サルでも解る様にお話ししたいと思います。
 ソニーの出井社長が、「IT革命とは、地球に巨大な隕石が落ちたような出来事である」と言っていますが、それくらい人類の歴史に大きな影響を与える出来事であると思います。

 そもそもIT革命とは何なのでしょう? IT革命には、四つの段階があると思います。第一段階は、ITの技術の発展です。第二段階は企業や家庭にコンピューターが普及して、インターネットでコンピューターがネット状につながっていく、インフラの普及です。第三段階は、それを利用してe-ビジネス、e-コマースが進行することです。さらにe―ビジネスが進行すると、第四段階として産業、経済、文化など、人間の活動の全領域に大きなインパクトを与えるということになります。

 NECのキャッチフレーズにC&Cと言うのがありますが、ITとは、Computer技術とCommunication技術のことです。コンピューターの性能が年々上がり、値段が安くなる。そして、情報処理コストがどんどん安くなる、この技術革新には、際限がありません。そして、コミュニケーションこれはイコールインターネットです。どんなコンピューターも、それにつなげば、E―メールのやりとりやホームページを読むことが出来る。世界共通プロトコルのTCPIPを採用することとWorld Wide Web という技術でそれを可能にしました。もう一つのインターネット技術のポイントは、インターネットで情報を送る時、一番すいている回線を行くことによって、コストがかからないということです。

 e―Businessでは、「B to B」,  「B to C」と言うのがはやり言葉です。「B to B」とは企業間(business to business)取引のことです。「B to C」とは企業―消費者間(business to consumer)取引のことです。 e-Businessが進展すると、市場原理が貫徹することにより、価格競争が激化します。また、流通コストが大幅に削減され、仲介業、代理業がいらなくなり、店舗戦略や営業スタッフの必要性が無くなると言われています。

 IT革命で、情報格差ということが問題とされています。都市と地方の格差が無くなり、ハンディキャップを持っていても、自宅で仕事が出来るという意味では格差が無くなりますが、情報を多く持つ人とそうでない人の階級差は出てきて、これは雇用のミスマッチにもつながります。

 IT化社会では、市場の価値が妄想や幻想によって決まる傾向が強くなります。このことが、極めて不安定な経済システム生み出します。そのまま行くと、世界が滝つぼに落ちるというような話になるのではないかと思います。

 ヨーロッパはアメリカ的なIT化に極めて懐疑的です。日本はどうすべきでしょうか? 私のお勧めは、アメリカの左、ヨーロッパの右、つまり米欧の真ん中を行くのが良いと思います。